デートにしても、
「和風の小料理屋っていうの、行ってみたいわ」
と、男の気をそそってみるのです。
あるいは、
「汚いラーメン屋ほどうまいんですってね」
と、聞いてみてもいいでしょう。
たったこれだけで"遊びのデード気分から"結婚を考えたデードに男の気持ちが切り替ることさえあるのです。
あるいはまた自分の部屋に彼を迎える際も、スパゲッティを茄でてワインを冷し......と考えるより、民芸風の小鉢に冷やっこ、薄切り大根の醤油漬け、小さいとんかつに味噌だれ、それにレモン、ゆずを付けて日本酒1本といった簡単な献立てのほうが、はるかに彼を魅了するでしょう。
悪くいえば、男を騙すのは簡単です。
外では洋風好みでも、家の中では和風好みを表わせば、それだけで10人中9人までは"結婚"の2文字を頭に浮かべることでしょう。
ときにはかすりの着物か浴衣でもてなせば、イチコロです。
それらは母・祖母につながる家庭のイメージを感じさせるからです。
男が国際結婚の相手に望むのは、美人よりも可愛い女であることは、誰でも知っています。
ときには醜女であっても温かみのある女性を望むのです。