2019年2月アーカイブ

・同級生や先輩後輩
昭和46年は、やたらに若く、学校が同じとか近い人たちどうしの結婚が目だちました。

平均年齢が男27歳前後、女24歳前後というのがそれまでの傾向でしたが、46年の春ごろから急に、男女とも22歳前後の人たちの結婚が目だつようになり、なかにはふたりとも20歳以下とか、女性にいたっては、春に高校を卒業したばかりという人たちの結婚式の司会を、かなりしたものです。

マスコミが扇動的にまきちらした「おさな妻」ブームが、実際に現われた感じです。

このような、若い人たちの場合は、学窓を出てからの年月が浅く、社会での活動や行動の範囲もせまく短いものですから、とうぜんの結果として、学校時代の同級生とか、先輩後輩の間がらといった学生時代に、すでに恋愛をはじめていたカップルが、圧倒的に多いのが特徴です。

小学校の1、2年から、「ボクはあの子が好きだ」と公言してはばからない時代ですから、こんごは、このような例で結ばれていくカップルが、ますますふえてくることでしょう。

・恋愛組
恋愛組のなかには、はじめは見合いで知り合いながら、結婚までの問に恋愛にいたっている人たちも含まれるのが一般的な傾向です。

それは、「見合いか恋愛か」ときかれた場合、答える側の心理として、すこしでも恋愛の要素があれば「恋愛」と、かっこいい答えで返すことになるからです。

したがって、昔式の見合いだけに限定せず、「友だちが紹介してくれた」とか、「先輩が引き合わせてくれた」とかいうように、最初は、なんらかの形での見合いであったものまで入れると、見合いから恋愛へ発展していくケースも、けっして少なくありません。



出会いの種類 通勤通学・文通

・通勤や通学での出会い
通勤や通学の電車やバスがいっしょで、毎日のように顔を合わせているうちに恋をするようになった、という人たちも多いようです。

最初のうちは、どちらかが乗る時間を合わせたり、同じ車両に乗るようにしたり、苦心していますが、しぜんに、相手にもそれがわかるようになり、交際するようになったというケースが、通勤通学の乗り物から結ばれていくカップルの、大半を占めているようです。

・文通を通じて
今は携帯電話も復旧しているので、文通はひと昔前の出会いになるでしょう。

男女交際が、今日ほど公然と、自由にできなかったころは、文通をはじめたのが縁で文通に恋の夢をたくす人がたくさんいました。

ただ、そのころから現在にいたるまで、変わっていないのは、文通による男女交際は、中、高校生かそれと同じ年代に多いということです。

それは、その年代が、もっともロマンチックな夢をえがく年ごろであり、未知の土地にあこがれる年ごろだからです。

手紙には夢があり、異性からのたよりは、まさに、ほのぼのとした夢の訪れでもあります。

新聞でも、週刊誌でも、雑誌でも、文通を希望している人たちどうしが手軽に相手を見つけることができるように、文通したい人がハガキで申し込めば、その旨、掲載してくれる欄を設けていました。

一度文通したい旨、掲載してもらうと、多いときには何十通もの反応があるそうです。

しかし、この年代に、未知の土地の未知の異性と文通した経験を持っている人は多くいますが、10人中9人までは、いつの間にかとだえてしまったといっています。

このように、文通が縁となり、熱烈な恋愛にまで発展していく人たちは、少ないようです。



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