■仏前挙式の申込みと準備
仏式による結婚式は、多くは檀那寺か、同宗同派の寺院にお願いして行ないますが、たとえば東京ならば鶴見の総持寺(曹洞宗)、浅草本願寺(浄土真宗東本願寺別院)、 築地本願寺(浄土真宗西本願寺別院)といった結婚式場の設備があり、披露宴もできるようになっていて、これを利用するかたも多いのです。
家庭で行なう場合は、お寺さんにきていただき司婚をお願いするわけで、式場はご本尊または仏壇を正面に、司婚者を中心にして右に新郎側、左に新婦側の席を設け、新郎、媒酌人、新郎父、母、祖父母、伯父、伯母、兄弟、姉妹、あるいは新婦、媒酌人夫人、新婦父、母・・・といった席順になります。
また、司婚者と、新郎、新婦の間には卓を用意し、香炉、香盆(香入れ)、新郎、新婦に授与する念珠などをおきます。
仏前にお供え物を上げたりするのは付け加えるまでもありません。
■仏前結婚の式次第と内容
宗派や寺院によっても違いますが、仏前結婚式の式次第は、およそつぎのごとくです。
オルガンなどでその宗派の歌が奏せられ参列者入堂、つづいて新郎は媒酌人、新婦は媒酌人夫人につきそわれて別々の入ロから入堂、それぞれ所定の席につくと、最後に司婚者が入堂、礼拝があって、
敬白(司婚者が読み上げるもので、新郎、新婦のまえを挙げ、このめでたい儀式も仏恩の所以であるとし、いっそうの仏道精神を敬白します)
念珠授与(お供えしてあった二つの念珠を、新郎、新婦に一つずつ授けます)
誓約(新郎、新婦が終生敬愛の念をもって、苦楽を共にすることを誓い、結婚は成立です)
そのほか焼香、誓杯、祝杯、合掌などで、誓杯は小笠原流(神式の三三九度)に似ていますす。
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