■挙式の間の飾りつけ
挙式の間は、その家のいちばんりっぱな座敷がつかわれたり、奥まった部屋が用いられたり、仏壇の前で行なわれたりで、一概にいえません。
挙式の間は、その家のいちばんりっぱな座敷がつかわれたり、奥まった部屋が用いられたり、仏壇の前で行なわれたりで、一概にいえません。
そのほか式場の準備には、やれ小笠原流の、何流のと、さまざま流派もありますが、そういうことにこだわらず、ごくふつうの飾り方をのべますと、床の間のある部屋ならば、正面にイザナギ、イザナミの二神の軸をかけます。
イザナギノミコトが天神の命をうけて、配偶女神のイザナミノミコトと共に、わが国土を経営し、諸神を生んで山海、草木を分掌されたことはご存じでしょう。
ただし、この二神の代わりとしては、天照皇太神宮でも、下っては氏神さまでもよく、さらに略しては松竹梅などの軸でもかまいませんが、そのさい風鎮(掛物の軸の両端にかける重し)は、かけないのが昔からのしきたりです。
なお、島台(蓬莱山をまねた飾り物)があ、ったら、その前に飾ります。
■結婚式の中心はキス象徴の杯事
いわゆる杯事はキスのシンボルとして、結婚式の中心をなすもので、伝統的には夫婦の杯、親子の杯、親類振舞の杯(披露宴)と、三つの式を行なうのが正式です。