見込みのない場合の断りは、その日のうちに仲人に申し出てもかまいませんが、せっかくお世話くださったのにお断りするのも気が引けるとか、交際を続けようかどうしようかと迷ったまま、幾日も返事を引きのばしておくと、かえって仲人に迷惑をかけることになります。
断りは、理由をいわすはっきりとしましよう
断りの返事は、早めにはっきりと仲人をとおして行うのが礼儀です。
断りの返事というものは、電話にしても、直接会っての場合にしろいいにくいものです。
謙虚な態度で断りを申し述べて、こうした機会をつくってくれた仲人に対して、誠意を込めて礼を述べればよいのです。
「先様は、私どもには立派過ぎる方で勝手ばかり申しまして」というように、あくまでも謙虚でありたいものです。
たとえ相手方にどんな欠点があろうと、具体的に並べたててそれを理由にすることのないようにしましょう。
また反対に、相手から断られた場合は、仲人に「どこがいけなかったんでしょう」「お断りの理由はなんでしょうか」などと、くどくどと聞いたりせず、さっぱりとした応対をします。
「さようでございますか。またよいお話がありましたら、よろしくお願いいたします」といって挨拶をします。
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