自宅結婚式の席次は、床の間を背にして新郎・新婦が中央に並び、その両わきに媒酌人・媒酌人夫人が座ります。
両家の両親、家族、親族は、床の間に向かって右に新郎側、左に新婦側が座ります。
自宅結婚式の一般的な式次第は、その土地の習慣によって式次第もいろいろですが、だいたい次のように行われます。
■新郎・新婦の入室
媒酌人にともなわれて新郎が先に部屋に入り、続いて新婦が媒酌人夫人にともなわれて入室し、自席に着きます。
■三三九度の杯
自宅結婚式の中心となる儀式です。
床の間に飾っておいた雌蝶・雄蝶の銚子を下げ、新郎へは雌蝶、新婦へは雄蝶の銚子でお神酒がつがれます。
酌は媒酌人夫人が行うこともありますが、多くは親せきのなかから男の子と女の子が選ばれ、新郎には女の子が、新婦には男の子がそれぞれ酌をするのが普通です。
杯の交わし方、飲み方は神前式と同じです。
三三九度の杯が始まったとき、あるいはそのすぐあとに、謡曲「高砂」の一節が謡われます。
地方によっては、独特の祝いうたが謡われることもあるようです。
このあと、新郎・新婦は新郎側の末席に着きます(婿入りの場合は新婦側に着く)。
媒酌人夫妻も末席に下がります。