仏前結婚式では、本堂の正面中央には、本尊が安置されています。
席次は、この本尊に向かって右が新郎側、左が新婦側で、新郎側の場合、上座より新郎、媒酌人、父親、母親、兄弟姉妹、親族の順に座ります。
新婦側も同様です。
自宅の仏前で挙式する場合も、席次は変わりません。
■仏前結婚式の一般的な式次第
仏前結婚式において最も大切な儀式は"念珠の授与"と"焼香"で、この二つが挙式の中心になります。
仏前式自体が一般的でないだけに、前もって寺院の婚儀関係の担当者から手順の説明を聞き、当日不安のないようにしておくことが大切です。
式次第が宗派によって大まかなところはそれほど変わりません。
挙式時間は、約三十分です。
■参列者の入堂
僧侶の誘導で、両家の両親、家族、親族が本堂に入り、着席して式が始まるのを待ちます。
■新郎・新婦の入堂
新郎は媒酌人にともなわれて右側の入口から、新婦は媒酌人夫人にともなわれて左側の入口からそれぞれ入堂し、仏前に進みます。
一同は起立してふたりを迎えますが、このとき、ところによってはオルガン演奏が行われる場合もあります。
■司婚者の入堂
最後に司婚者(僧侶)が入堂し、仏前で合掌・礼拝を行います。
一同も、それにならいます。
■敬白文の朗読
司婚者が本尊に向かって、敬白文を読み上げます。
これは、ふたりが結婚式を挙げることを仏に報告するものです。