■婚約後のお付き合い
両親が遠く離れている場合は別として、婚約すると相手の家を訪れる回数が多くなります。
一日も早くその家の雰囲気に慣れ、家族と仲よくなるためにも、そうした機会を利用して皆と親しく言葉を交わしたいものです。
相手の家を訪ねたら家族と親しく言葉を交わす
ただし、早く家族に溶けこもうとするあまり、どこへでも無遠慮に入りこんでいくような態度は慎まなければなりません。
あまりに他人行儀なのも困りますが、やはり、ある程度の遠慮、控えめさは必要です。
食事をごちそうになったときなどは、女性の場合、お客様然としていないで、気軽に台所の手伝いに立つようにしましょう。
この場合も、でしゃばらないように気をつけます。
そのほか注意したいのはふたりの間の呼び方で、人前で呼び捨てにしたり、愛称で呼んだりするのは好ましくありません。
きちんと名前に"さん"をつけて呼びます。
また、本人どうしの口約束だけでは、婚約していたことの証明にはなりません。
■婚約を解消する場合の仲人の役割
一度まとまった話がこわれるというのは、仲人としてもつらいものですが、断りの理由が納得できるものであれば、早々に解消の労をとることが大切です。
(1)両家の間に立って、納得のいくように婚約解消の話をつける。
(2)結納品、婚約記念品、家族書、親族書、写真など、婚約中に取り交わした品物いっさいを双方に返す。
(3)損害賠償の問題が起こった場合は、できるだ・け早く、円満に解決するように最善を尽くす。