東京の男が京都に一晩遊びに行き、そこで偶然めぐり合った現地の女性と結婚するというケースは、100%近くありません。
こういった恋愛は女性にとって大きな夢ですが、もしあなたがこの夢を追っているとしたら、それこそ危険です。
心理学では、接近している男女ほど結ばれる確率が高く、会えば会うほど(目で見つめ合うほど)好きになることが実証されています。
世界のどの国を見ても、500メートル以内にいる男女が恋に陥ち、結婚することはよく知られています。
幼なじみ、中・高・大学の友だちか先輩、同じ職場同士、住まいが同じ線の同じ駅、いつも行く書店やレストランが同じ......これらは結婚披露宴で紹介される"結ばれたきっかけ"ですが、みごとなほど500メートル以内にいる男女同士であることがわかるでしょう。
これは裏を返せば人間は浮気な動物だ、ということで、東京と京都でいくら電話で恋を囁いても、現実に近くにステキな異性がいたら、生身だけに、そちらによろめいてしまうのです。
もちろん例外はあります。
獄舎の中にいる死刑囚と文通する女性のケースです。
男は必死になってその愛にすがりつこうとし、女は一種のヒロインになったつもりで、その恋に情熱を燃やすからですが、これはもともとが異常な障害愛であって、誰にでも当てはまるものではないのです。