あなたの目的が国際結婚か国際遊びかによって、恋愛パターンを決めるのがもっとも賢明な方法です。
女性の場合と違って、男は結婚用の女と遊び用の女とを、心の中ではきっちり分けていることを知っているでしょうか?
いや、知っていれば、それほど泣きを見ることはないかもしれません。
恋愛にさんざん慣れているクラブのホステスでさえも、自分がその渦中に入ると、見えなくなるといいます。
山口洋子は直木賞作家ですが、むしろそれより「よこはま・たそがれ」の作詞家で『愛する嘘を知っていますか』などのエッセイストのほうが有名です。
その上彼女は銀座の超高級クラブ「姫」の経営者ママでもありました。
彼女は私に「ここにいるホステスは全員自殺未遂の経験者よ」と話したことがありますが、それほどベテランの彼女たちでさえも、自分が遊び用の恋人なのか、妻にしてもらえる恋人なのかに迷うということです。
仮に男に対し、
「私をどう思っているの?本当は遊びに都合のいい女ぐらいにしか考えていないのでしょう?」
と迫っても、
「バカいうんじゃない」
と、笑って否定されるのがオチで、心の奥のまたその奥を覗くことはできません。
しかしその心の奥底では「この女は女房向きではないな」と、はっきり決めているものなのです。
とはいえ、だから結婚できない、というわけではありません。
女と違って男には、別れることを知りつつ、結婚するケースがあるからです。